e suite Labelのブログ

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YMOシリーズ第8回 キャスタリア

いつも読んで頂きましてありがとうございます。

 

今回はソリッドステイトサバイバー特集からキャスタリアを取り上げます。

 

キャスタリア特集なんてあまりないのではないでしょうか?

 

私も友達からもらった初めのYMOのテープはキャスタリアがカットされていました。

 

 

当面の間、テクノポリス エゴダンス ライディーン ビハインドの順だと思っていました。

 

はっきりいってポップでもない曲をこの100万のセールスを誇るアルバムに入れたなと当時は思いました。

 

しかし今は違います。この曲があるから今でもYMOは聴き続けていると思います。

 

普段はずっとキャスタリア聴いてますという人はさすがに少ないと思います。

 

よくBGMがなかったらYMOは・・・とコメントされる方は町の人口ぐらいいらっしゃると思います。

 

まさにこの感覚ではないでしょうか?

 

現代音楽を思わせる曲でとてもトキオ!と言った方が作ったとはとても思えません。

 

ライディーンの後にここまでクールダウンさせる曲は予想外ですし、この雰囲気ある曲はポップスフィールドでは誰も作らないでしょう。むしろ出来ません。

 

テクノでピアノを入れるところがなんとも教授らしです。ミニマルなフレイズはどこかエリックサティを思わせます。

 

現代音楽に重低音で広がってくるシンセサイザー、ヒューマンボイス系サウンドに、教授のピアノ。

 

今、ふと思ったのですが、こういった曲をYMOでレコーディングするとキャスタリアになります。

 

教授がソロでやるとビフォーロングのようなテイストになるのではないでしょうか。ピアノのバックはオシャレにブレンドされたウォーム系のストリングスなイメージです。

ビフォーロングも大好きですが…。

 

YMOでやるとカラフルというか音色も豊富です。

 

キャスタリアは再生YMO東京ドームライブで再現されてました。

確かにテクノドンテイストに合うアンビエント感覚、佇まいは雰囲気に合ってます。

 

テクノドンでのキャスタリアはノスタルジアでしょうか。

 

YMOはアルバムに必ずいい意味での毒を入れてきます。

 

音楽をずっと制作していくと、ポップスのAメロ Bメロ サビ等の構成を裏切って自由な構成な構成でやりたい衝動はどの音楽家でもあると思います。

 

現代音楽の教育を受けて、メジャーな世界にいった教授にとっては構造的なものより芸術としての音楽があると考えますので、キャスタリアは必然的制作されたのではないでしょうか。

 

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。