e suite Labelのブログ

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レイ・ハラカミ ケン・イシイ シンセ1台で世界を席巻

いつも読んで頂きましてありがとうございます。

 

今回はシンセ1台で世界を席巻した レイ・ハラカミ  ケン・イシイ 特集です。

 

レイハラカミで検索すると、レイハラカミ機材とよく出てきます。あの素晴らしい電子音楽をつくりたいと思うクリエイターは多いと思います。

イメージ的にはシンセ数台とラックには数種類のエフェクターがセットされているのか?

そんなに高額な機材はないと言う事だったので、勝手に予想していたのは、

シンセはYAMAHA DXー7でエレピ系

    Roland    Jnoー106で空間系

リズムマシーン

              Roland    TR808

サンプラー

    AKAI Sシリーズ

シーケンスソフト レコーダー

    studio vision

エフェクター

    BOSS SE50

レコーダー

    VS880

こんな感じでやっていると予想してました。

 

実際にはローランドのモジュールである SC88PRO 1台で製作!!

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(これ1台でアルバムをリリースするとは。。。)

 

正直筆者もSC55を持っていたので分かりますが、とても世の中に出せるサウンドは困難です。イメージ的にはMIDIデーターを流すデモ用の音源の位置付けです。ライブで使用するのも難しいと判断しコルグ01/Wを購入していました。

 

SC88(ハチプロ)の音源でclubパフォーマンスは信じがたいですが実際実行しておられます。

 

シーケンスソフトもDAWでななく、MIDI制御でのEZ VISON。EZということは簡易版。

 

音楽は決して機材ではなくアイデアと機材を使い倒すことで、劇的に変化する。

 

TR808や909を持ってないとテクノや電子系の音楽は作れないと思いがちですが、機材が楽曲を作るわけでないことを証明しています。

 

当然音色からアイデアを得ることはあると思いますが、ディレイを匠に使い、リズムの展開が独創的かつ、立体的な音像であることから、音が重なった時のイメージをしっかり掴みながら作曲することによって、世の中に出せるクオリティーを可能にしています。

 

次はケン・イシイですが、エキストラ以降は、ローランドのシンセ(JD-800)やサンプラー

(S760)等を使用していますが、初めのソロアルバムはシンセ1台で製作されています。

このソロアルバムは海外からのリリースで、デモを海外のレーベルに送り、リリースされており、結果的にもチャート1位を獲得。

 

そこで使用されたのがコルグ M-1 でした。

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(この1台で海外のテクノチャート1位を獲得)

 

おそらくシーケンサーも内蔵されたものを使っていると推測します。実際M-1らしいサウンドです。派手な音ではなく落ち着いたKORGらしいサウンドです。

 

坂本龍一教授のアルバム B–2 UNIT の影響下も垣間見れます。

 

当時JーPOPの世界では多様されていたM-1ですが、このようなテクノをこのシンセで製作はあまり見られません。さらに1台で製作した作品を海外のレーベルに送り、リリースされるという事実は衝撃でした。

 

当時、やはりレコーディングをスタジオで行い、レコーディング、MIX、トラックダウン等、ある一定のシステムが必要となっている中で、自宅でシンセを駆使し、自宅で完結できるということは、アイデアさえあれば、世界を目指せるという夢を与えてくれました。

 

現在では、M-1はi-padでアプリになって5000円以下で手に入る状況。だからと言って、ケンイシイのような音楽が作れるかと言ったら、決してそうではありません。

 

今の楽曲製作は膨大なプリセットから音色を選ぶのが主流になっています。それだけ選択肢が多く、理想に近い音色が含まれているからです。

 

ケンイシイ、レイハラカミのお二人は、音色をゼロから作っている。色彩を自分で作っているところが、シンセ1台でも、十分聞き応えのある楽曲になったと思います。

 

本日はここまでです。最後まで読んで頂きましてありがとうございました。