ブライアンイーノのアンビエントアルバム NEROLI
今、ブライアンイーノのアンビエントアルバムである NEROLIを聞きながらブログを書いています。
私は現在丸2日寝ていない状況。残念なことに睡眠障害も症状の中に入っている。
リラックスも兼ねて当時高い評価を得たアルバムを聞いています。
このアルバムはリズムもない、単音のシンセの音色に深いエフェクトがかかった断片的なメロディーがゆっくり流れるシンプルなものでアンサンブルもない。
おそらくシンセサイザーはDX-7だと思います。
音色製作は難しい機器とされていますが、アナログやPCM、サンプリング系では出せないアタック感もあり、柔らかさもある音色を作っています。
DX-7をプレイするブライアンイーノ
しかも約58分の曲数はなんと1曲。さすがに眠れるだろうと思ったが今の時点で46分に到達しているが、心地よく聞きながら眠れず、聞きながらこれを書いている。
普通シンセの単音のメロディーのみで58分は聞くのは難しい。
絶対に飽きるが全くそんなこともなくワクワクして聞いてしまっている。
シンセの音色や残響音の広がりやノンクリックのメロディー、サビがあるわけでもなく淡々と時間軸が流れるが飽きさせないこのアルバム。
コード進行もない。
シンセの音色はアルバムを通してほぼ1種類のみ。
ここで一旦睡眠をとりました。
最終的には3回目の再生になる。それだけ引き込まれる。こうして考えながら文章を書くということにも向いている。
これは長きに渡ってアンビエントを追求し、究極にシンプルな構成でも作品に出来る、言わば 妙 の技や音像の構築を最小限にトラックを切り詰めた状態で表現出来る職人芸がなせる作品だと思います。
ネロリは香りを表現したものとなっており、感覚に対する音楽をリスナー側に問いかけていると言うかリスナーが感覚になりに相互反応して楽曲が完成するイメージです。
なんでこんなに何回も聞けるのか?
アルバム全体の世界観が強く、今の自分の状況や感情、感覚がピッタリハマっているのだと思います。
あとポイントとなるのは、曲に構成をあまり持たせないイメージを持ちます。
意外と均整が取れすぎると、逆に50分以上は聞けないと思います。
音の偶発性はアンビエントに於いては必要で、予定調和のない状況で曲が持続していくというのは聞きどころとなります。
曲自体がフローティングしていかないと作品になりませんのでなかなか製作が難しいジャンルと言えます。
このブライアンイーノのアンビエントアルバム NEROLI 名盤です。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。