私は2年前うつ病を発症し、会社を退職して、WEBライター、個人投資家、ミュージッククリエイターとして活動しています。
今回はミュージッククリエイターとしてのブログを書いてみたいと思います。
うつ病を発症した時は音楽をきくことさえできず、むしろ鳴っている音自体が苦痛に感じていました。
自宅スタジオであるe suite STUDIOにも入る気力さえもありませんでした。
配置されたシンセやミキサー、レコーディングを管理するi Macを見ても、鉄の塊に見えました。
春に発症してから、なんとなく、ピアノに触れたのは年末になっていました。
少しは病いが治るかもしれないと思い、少しずつピアノを弾き曲を作りました。ミニマル構造のアンビエントの作品が生まれました。
このシリーズは音で心を治すというイメージで、Medicine Instrumentと名付けました。
今、改めに聞いてみると繰り返しが多く、心境はよく出てます。こういう作品を作れと言われるとできないかもしれません。よく言えば、ミニマルミュージックですが、音楽を作る発想も展開に表れています。音楽は不思議です。出口の見えないメンタルダウンの状況が記録されました。
その後、音楽を作ろうと思っていても、うつの症状がひどい時期でしたので、継続してスタジオに入れませんでした。
音を執筆する?
その時は冬で、MacBook Airをリビングに置いていました。
ワードプレスでブログもやっていませんでしたが、音楽を作りたい気持ちが少し出てきていました。
しかし、音を重ねて曲を作るまでは難しいので、ほぼリズムだけで曲を作ろうと思いました。
この時期はリズムと音を重ねるという2つのことを実行することができない状態でした。
そんな中、少し面白い企画を考えました。
まずMacBook Airだけで、鍵盤等の入力を使わず、ブログを書くようにパソコン1台で音楽を執筆するようにリズムを構築していくというもの。
音響として迫力のあるトラックにする、というものでした。
しっかりClubで流しても成立するもの。
その頃は睡眠障害もあり、夜に寝られなかったので、コツコツとリズムをMacBook Airに入力していきました。
リズムの音もリズムマシーンからではなく、シンセで音を作って、リズムに組み込みました。
結果、2週間ぐらいで1曲完成しました。抽象的なリズムが中心の曲でしたが、久々のビートがついた曲は重低音もしっかり鳴るようにコンプレッサーをかけ、重低音向けのキック音を作り直して迫力をつけました。
実際スマホで聴くとあまり分かりませんが、カーステレオや、モニターで再生すると、結構気持ちのいい音質に仕上がりました。
音のブログ+DJプレイ+Club=迫力のある音響で通用するtechno musicが図式です。
少し未来的な音像になり、SPCTRAXという造語のタイトルをつけました。
入力用の鍵盤が故障したのがきっかけでした
ピアノ、リズムのトラックをコツコツ作っていましたが、8年ぐらい使っていた入力用のmidiキーボードが故障してしまいました。
理由は経年劣化だとは思いますが、2年ぐらいほとんど使わなかったので、メンテができていなかったも原因だったと思います。
初めは修理に出そうかと考えて、メーカーに問い合わせたところ部品がなく修理不可能となっていました。
そこで、前から狙っていたキーボードの購入を検討していたのですが、生産が完了しており、日本でもおそらく数台しか残っていないことがわかりました。
日本のメーカーのmidiキーボードはハードシンセに比べ、デザインも抑え気味でなかなか気に入るのもがありません。
そこでアメリカのメーカーであるnektorというメーカーがあることがわかりました。
完全にデザイン重視で即決しました。
価格は59,400円(税込)でかなりお得でした。大体は71,000円から80,000円が販売価格でしたので、最終価格だと思います。
今、書いている時点(2023年9月4日)ではアマゾンにラスト1台、楽天に1台から数台ぐらいでしょうか。
大きな買い物は2年ぶりになりました。
久々の買い物で何か元気が出てきた感覚がありました。
新しいキーボードがスタジオにやってきた時は曲を作りたいとやっと思えるようになりました。
また、特典で80年代、90年代のシンセが4台分パッケージングされた、ソフトシンセがついてきました。
その音源を使って、1曲作ってみようと思ったのが再始動の始まりでした。
2年ぶりに音を重ねて作った曲はポシティブな雰囲気に仕上がり、海外でも聞かれています。特にアメリカの再生数が多いです。
タイトルやジャケット選びも楽しめるようになり、次回作も考えるようになりました。
うつ病から脱却はまだできていませんが、音に関心が戻ってきたことは前進です。
e suite Recordをポートフォリオにして音楽活動をしていき、ゆくゆくはビジネスとして成立するように頑張っていきたいと思います。