e suite Labelのブログ

TM NETWORK YMO シンセサイザー関連を中心とした音楽ブログ e suite Labelの日常も書いていきます

YMO テクノドンを語る 再生前夜編

今、私のスタジオである e suite STUDIOではYMOのテクノドンが流れている。

すごく大人な感じですが、この当時なら教授と幸宏さんは星野源さんと同い年ぐらいですね。貫禄ありますね。とても42歳とは思えない。

今聞いてみて、このアルバムの凄さが一層わかった気がします。それが何なのかを考えてみることにしました。

今回は再生前夜編、再結成が本当にされるのかを推測していた思い出を書きます。テクノドン制作直前にそれぞれが制作していた音楽、そこからテクノドンにどう繋がったのか?検証します。

アルバムテクノドンは今から約30年前にリリースしたアルバム。

アルバム名を決める時、教授がテクノ道(テクノドー)といったのを細野さんがいいね、テクノドンがいいなと聞き間違えたのがきっかけと言われています。

後でテクノ丼とか幸宏さんが冗談を言って盛り上がり、細野さんがこの笑いに何かあるということで、本決定したようです。

教授はテクノのドンでゴットファーザーのようなイメージと、テクノザウルスのような恐竜のようなイメージもあるということも言われていました。

アルバムが出る前の1年間は、もう一回YMOが再結成されるのではないか?という憶測が徐々に流れていました。

世間が再結成を望んでいたのは間違いないことだったが、YMOの御3人はメディアのインタビューにも再結成はありえないという感じでした。

しかし、少しずつ実現するか?という情報が集まり始めていました。

高橋幸宏さんは当時のキーボードスペシャルで、自分の中にはテクノは生きているというコメントが掲載されました。

当時はネットもなかった時代なので、情報は限られていたので、少しのコメントから、もしかすると実現するかを予測していた。それが楽しかったのですが。。。

当時の幸宏さんはアコースティックな要素が強いアルバムを出していて、なぜか1曲だけテクノが収録されていました。アルバムからは再結成しない感、満載でした。

シーケンスパターンはどう考えてもプロフェット5、リズムはTR808、ベースも教授が使いそうなプロフェットという感じがしました。MISという曲で、どう考えても再結成はあると感じました。

細野晴臣さんは雑誌のインタビューでは再結成は否定的でしたが、もしも、本当にもしも、僕たちがやったら、昔のテクノはしませんよというコメントがあった。しかし再結成には否定的なコメントを繰り返していました。

しかし世間は本人たちを置いて、特集を組んでいった。今考えればメディア戦略だったと思います。

スタジオボイス

サウンドレコーディングマガジン

本人が否定する割には、こういった雑誌がたくさんありました。

当時の細野さんの発売直近のアルバムはメディスンコンピレーションでした。

YMOの片鱗はあまりないが、明らかにリズムはTR808を使っています。どことなくテクノの制作と変わらない環境で制作されているようで、当時は珍しいプライベートスタジオで制作されているという情報を得ていました。

よくクワイエットロッジと細野さんが言っていたので、それがスタジオ名だと思っていたら当たっていましたね。

https://youtu.be/5gtBYUvd4RE?si=wLvc8TiOgc8oGFhC

 

完全にアンビエントに方向性が言っていたとは思いますが、細野さんが好きな当時のアーティストの中にオーブというテクノアーティストがいました。

レンタルで借りて、聞いてみるとリズムのあるアンビエントという感じだったが、何かYMOの雰囲気を帯びており、こういう音楽を作るつもりではないか?と思いました。

その予想が当たったのか、tokyo domeのテクノドンライブではオープニングアクトとして出演しています。

メディスンコンピレーションにもテクノっぽい音源が1曲あり、細野さんもどこかテクノの片鱗を残していました。

アンビエントですが、アンビエントテクノと呼べる感じがしました。

またインタビューではイルカのこと、バーチャルリアリティに興味があることが書いてあり、何かテクノに繋がることであると当時思いました。

予想は当たり、ドルフィニシティになったと考えています。

坂本龍一さんは再生の3ヶ月前のピアノコンサートで、再結成はないと語っていました。

当時、直近のアルバムはハートビートでした。

 

教授はテイトウワ、サトシトミイエをサポートに迎え、ハウス、ラップのアプローチをしていた。3人の中では一番テクノに近い感じでした。この頃は教授もアメリカバージンと契約してましたからポップ路線でしたね。

そして最後の曲、体内回帰でテクノポップを打ち出します。

ボーカルはアートリンゼイ、ライブではデビッドシルビアンでした。

心臓の鼓動のようなキックと、ドアの開く音のサンプリングが基本のループで、おそらくこういった曲調の発展系で次のアルバムは作られるのではないかと思いました。

こういった情報から、まず間違いなく再結成はあると確信しました。

予想は当たり(完全にメディア戦略にハマったのです)、YMO再生という形で再結成されます。

次回はいよいよアルバムテクノドンの中身に迫っていきたいと思います。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。