いつも読んで頂きましてありがとうございます。
今回は教授のアルバムasyncの中身に迫ります。
1 andata
教授らしい優しいピアノからスタート。映画音楽のオープニングのようですが、後からパイプオルガン系の音色に変化し、そこにSEやノイズが入っていく。バロックにも聞こえるが、重なった音はレスリースピーカーを通したようにも聞こえ、非常にカッコイイです。
2 disinteglation
勝手な思い込みですが、B-2UNITのディファレンシアを思い出しました。ピアノの内部を使っていると思われる響きとノイズが非常に音楽的で覚醒される感じがします。ドラムのようにも聞こえ、メロラインにも聞こえる、ミックスもいいです。最初に聞いた時は何?これ?と思いましたが、聞けば聴くほどこの音世界が好きになります。
3 solari
主旋律とその上を奏でるウラメロ的アレンジが楽しめる1曲。シンセはプロフェットでしょう。
4. ZURE
初めの響くブラスはプロフェット5ですね。
最後まで聴いて、思ったことは、再生YMOのテクノドンでのノスタルジアが頭に浮かびました。
音響のズレを感じながら、被災したピアノをミックスし、楽曲として成立させている。
サンプリングセンスはさすがなところ。ミュージックコンクレートとアートと音楽のギリギリの線をついてきています。
5. walker
この曲をいかに解釈して聴くかはかなり個人的な判断になるとおもいます。一見暗く、不穏な感じと思いますが、何回も聴くと、足音のサンプリングで教授が歩き、感じることの日記のようにも感じられます。教授の思考するエネルギーのようにも感じさせ、テクノデリックの精神で聴くとpopに聴こてる、魅力の曲です。indistination もいいし、ずっと聴いていたい感覚です。
6. stakra
教授曰く、80年代っぽいと表現するこの曲。混沌としたイメージが感じさせられます。
個人的にはピアノバージョンも聞いてみたいですが、村上龍の小説も合うかもしれません。
往復書簡を教授と村上氏で送っていた頃を思い出します。
マニアックな視点ですが、プロフェット5とプロフェット6の共演ということで、シンセが好きな方はこの聴き方もいいと思います。
7. ubi
これぞ教授というピアノフレイズがゆっくり奏でられる。一定でなない高音の音色はなんだろうかと考えてみた。憶測にすぎないが、asyncの同期しないということなのか?
やはりエレクトリックサウンドの表現として使ったのか?単なる好みなのか?
最後にSEが流れるところを見るとやはりasyncのコンセプトなのだと思う。非同期でも美しい音楽は変わらないと表現したかったのだと思います。
今回はここまでです。次回は8曲目から迫っていこうと思います。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。