いつも読んでいただきましてありがとうございます。
前回asyncを聴いたあと、Bー2UNITが聞きたくなり、最初から最後まで一気に聴きました。
正直言って、async というある意味難解なアルバムを楽しんだあとなのか、あの難解にみえたBー2UNIT が非常に聞きやすく、今となってやはり名作だと思いました。
今回はBー2UNITをレポートします。
1 Differensia
初めて聞いた時は何のことかわかりませんでした。ドラムソロだと思っていましたが。。。
よく聴くとシンセが絡んでいる。
このDifferensiaという差異というタイトル。
教授は当時から相反するサウンドを作っていたのだと思います。
サウンドの質感は今でも出せないぐらいインダストリアルなサウンド。
当時はDAWも全くない状況でこのサウンドデザインは画期的と思います。編集で貼り付けなどできない時代ですから。
asyncでいうところのZUREに通じる面があります。
2 Thatness and Thereness
シンプルなシンセから始まりますがオケだけでも素晴らしく美しい曲です。
さすがにこのコード感は教授しか出せません。ピアノの場面でよくわかります。アカデミックでクラシカルな雰囲気を作り出すアレンジは素晴らしいです。
パースペクティブといいこの曲といい、教授のある意味、内障的というか、ささやくようなメロラインに、アカデミックな教授サウンドが絡み、テクノでもなくPOPでもない教授の世界は
やはり鬼才というべきでしょう。
ライブのピアノの弾き語りバージョンはヤバいです。
3 Participation Mystique
この時はまだBGMは作られていない。
教授が先にYMO の方向を示したのではないか?と感じる曲です。
音圧のあるシンセが最高です。あとパルス波の音色がありますが、今でもこの音色は唯一無二です。
メロライン重視の聴き方ではなく、音響や音色と風景にこだわって聴くと凄さが見えてきます。
4 E-3A
偵察機の型番がタイトルのこの曲。トップガンの芸大版とでもいうべきでしょうか?
ダブを使いながら、アレンジもすごく良いです。
SEやノイズもしっかり計算されていると思います。
この曲を出したときはこういう音楽も市場もないわけですから、どれだけ時代の先を言っていたかということになりますが、やはりそこには、しっかりとした教養があるからこなせると考えています。
今回はここまでです。最後まで読んでいただきましてありがとうございました。