坂本龍一シリーズ❺ Bー2UNITを考える2
いつも読んでいただきましてありがとうございます。
Bー2UNITを考える2お楽しみください。
5 Iconic Stroage
YMO テクノドンの収録曲ですと言われても通用するぐらい曲のクオリティは先に進んでいます。
ピアノで作曲をしたのかは不明ですが、ピアノバージョンは素晴らしそうです。それだけしっかり構成アレンジができています。
シーケンスもループではありませんので、しっかり音階アレンジで変化をつけています。
タイトルはどう訳すのでしょうか?曲のイメージからすると心象的な映像の貯蔵という感じでしょうか?
心理学的な感じはフランジャーのかかった、重低音のシンセが物語っています。
6 Riot in Lagos
この曲は初めて聞いた時から好きです。
人がいいと感じるリズムのグルーヴ。
意外にも、それがプリミティブなパターンをテクノでやるという、このギャップが魅力的なのではないでしょうか?
民族的な感じもしますし、ワールドミュージックでもない不思議な曲。
国境を遥か越えた楽曲だと思います。
海外でもファンが多く、ヒップホップのアーティストまで影響を及ぼすなど、世界の五感に浸透した代表曲の一つと思います。
7 Not the 6 o'clock news
過去はあまり聴いていませんでしたが、今となっては聴けます。asyncを聴いたあとだからでしょうか?
コラージュというかミュージックコンクレートの括りになるかは聞き方次第です。
サンプラーもない、DAWはない、そんな環境の中、こういった曲を作ることは、改めて音楽は機材ではないことがよくわかります。
音楽的視点と、アイデアが大切なことがわかる曲だと思います。
これを聞くと曲が作りたくなり、思わず、プロフェットV3で音色をつくってしまいました。
8 The end of europe
テクノの音色を使いながら、実際はクラシカルな音楽にもなり得る曲です。
タイトルからも終息感があります。
個人的な見解ですがこの雰囲気でE-3Aかと思ってました。
フランジャーのかかった主メロをしっかり追っていくと、ノイズ的に聞こえる楽曲がガラリと違うイメージを映し出します。これはしっかりアレンジメントされた楽曲であることが条件です。
ノイズ的なギターはかなりカッコいいです。
教授はギターはノイジーな世界が好みだと思います。のちにアートリンゼイを起用されていることでも分かります。
以上でB-2UNITの特集は終わりです。これからも名盤であり続けると思います。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。