TM NETWORK シリーズ3 Get Wild特集❷DX−7とイメージ戦略
今回はシンセサイザーを含む楽器面からGet Wildをみていきます。
この楽曲はアナログシンセ時代では再現できないパーカッシブなパートが満載です。
言わずと知れたヤマハデジタルシンセサイザー、DX7の音色が満載です。
その中でもベースパートはDXではないとあのアタック感は出ないと思います。
リズムパートにシャキっとハマる、ピッチが早くて
強く弾くとチョッパーベースのような表情も出せる。たまの予想ですが小室さんさんがリアルタイムで手弾きでいれたあとクオンタイズをかけていると思います。
今もクオンタイズはかかりますが、当時のクオンタイズは調整も今のように細かく修正しません。あえて言うと当時の修正の方が、シャキっとしてパーカッシブないいグループが出ているとおもいます。打ち込んだ場合はあのベース感は出せないでしょう。特に1番が終わったあとのベースラインは顕著な感じがします。
小室さんはGET Wildのデモテープをライブツアーが終わったあと2時間ぐらいで作って、隣で木根さんは寝ていて起きたら出来ていたとコメント。スピード感とインテリジェンス性、デジタルな制作環境等、イメージ戦略と実話性をうまくマーケティングに取り込むメディア戦略は最先端な世界観を生み出すことにも成功しています。
イメージ戦略として、TV出演したときも、渡辺美里さんのMy Revolutionの作曲時のデモも通常のアーティストならテープを再生して紹介すると思いますが、PC9801💻をオペレートしてモニターに映し出されたデータで紹介するなど、当時の各アーティストのスタジオもそうだったと思いますがお茶の間にわかるようにアピールしたのはイメージ戦略として成功したと思いますし、さらに知的なアーティストのイメージを作りました。
個人的にはギタートラックがうまくコードのバッキングを重ねずにストリングアレンジのような位置づけでソリッドに攻めています。これは木根さん?ではないです(笑)しかし木根さんは素晴らしいミュージシャンです。音楽性は優しさを感じることが多いですが小室さんのこころの支えは製作に大変いい環境だったと推測します。このことはまた機会をみて書いていきたいと思います。
これにシティハンターのタイアップでTM流IT戦略は楽曲の素晴らしさに合わせて大成功したと思います。