YMOシリーズ第5回 Rydeen ライディーン 雷電 を分析します❶
いつも読んでいただきありがとうございます。
今回は名曲、ライディーンを取り上げます。
聴きやすいテクノポップですが、メロディをここまでアレンジメントで引き立たせられるのは凄い編曲能力です。
Aメロでのベースラインもルート的なものではなく、まさに裏メロのような要素を含んでいます。
YMOファンならメロをイメージするとベースラインまで口ずさむ方が多いと思います。
またベースの音色も素晴らしいです。かなりファットな重低音ベースですが、ベースを包むように動くシンセとしっかり調和しており、素晴らしい重圧感でボトムを支えています。
メロディを刻むシンセも煌びやかな音色でしたが
デジタルシンセではなかなかシュミレートは難しかったです。
リードはアープオデッセイだと思います。
このシンセサイザーの特色はズバリ音が派手です。
鋼のような音色を持っています。
ソフトシンセが出てきた時にプロペラヘッドのReason4でそっくりにシュミレートしている方がいて、今でもネットでみれますが、ファンの方によっては、シンセサイザーの発信器系、電圧系、エンベロープ、フィルター等の予備知識があり、再現してしまう能力を持っています。
理系の方のファンも多いと思いますが、それだけ音楽を超えた影響を持つ曲が作れるのは
YMOで繋がる3名となります。
もしライディーンが3名がソロで制作したらどんなサウンドになるか?勝手ながら想定してみますと。。。
幸宏さんがソロで出せばオシャレな感じ
教授が出せば、幾何学的で少しゆっくりしたリズムの世界
細野さんが出せばもっとオリエンタルで粘りのあるリズム感
3名共作すれば
派手なサウンドで近未来感。
さまざまな憶測が飛び交いますが、
計算されたアレンジと
超感覚でランディングするベースラインのフレイズ、
シンプルにみえてタイトかつクリックより超感覚、前に刻んでいくタマスーパースターのドラム。
音色のセンスは3名に加え、ロジックシステムの松武氏のムーグC III。
また全て打ち込みではなく人力。
シーケンサーは走らせてますがドラム、ベース、バッキングは手弾きという点がライディーンを聞き応えある楽曲にしているのではないでしょうか?
ライディーン特集は次号に続きます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
e suite Labelのたまでした。